バスカー・アイリッシュウイスキーは緑色のラベルが印象的で、そのボトルは酒売り場の商品棚の中でも目立ちます。「アイリッシュなのにスモーキー」というのが私の印象で、香ばしさと後味の甘さが特色となっています。
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成城石井に見慣れないボトルがあった
THE BUSKER(バスカー)はアイルランド南東部の自然豊かな環境でつくられているアイリッシュウイスキーです。2020年に誕生した新しいブランドで、2021年10月に第1弾のバスカーアイリッシュウイスキー(緑色)が日本で発売されました。発売から絶大な人気で入手困難だったということですが、現在は落ち着いているようです。
縦に「BUSKER」と記された四角く平べったいボトル、上部が破かれたようなラベル等々、商品棚の中でひと際目立ちます。成城石井の酒売り場にまだ飲んだことのない見慣れないボトルがあることに気が付いたのは最近の話です。最近ではスーパーに並ぶような2000円台のウイスキーはもうほぼ全て飲んでしまっているのですが、バスカーはまだ飲んだことがありません。
3種類の樽で熟成した4タイプのウイスキー
バスカーがつくられるロイヤルオーク蒸留所はで2016年に操業が開始されたばかりで、シングルモルト、シングルポットスチル、シングルグレーンの3種のウイスキーが生産できるアイルランド唯一の蒸溜所です。
樽の材料となるオークの森に囲まれており、そこを流れるバーロウ川の水と地元産の大麦を使用して造った原酒をバーボン樽・シェリー樽・マルサラワイン樽の3種の樽を使用して熟成しています
一般的にアイリッシュウイスキーは大麦麦芽の乾燥にピートを使っていないためスモーキーさが全くなく口当たりが良いことが特徴となっています。はたしてバスカーはどんな味なのでしょうか。
バスカーにはアイリッシュウイスキー・シングルモルト・シングルグレーン・シングルポットスチルの4タイプがありますが、今回飲んだのは緑色のラベルのバスカー・アイリッシュウイスキーです。
ストレート
滑らかな口当たりとねっとりとした舌触りを感じました。バスカーに関しては「トロピカルフルーツの香りと味わい」という記述がネット上に溢れていましたが、私には焦げ臭いようなスモーキーさに感じられました。
それでいて甘さもあり、何とも複雑な味でした。
ロック
氷で冷やすことによりストレートで感じた焦げ臭さが香ばしさに変化したように思います。口当たりもスッキリさらさらしたものとなり、後味でほんのり甘さが感じられました。
水割り
次いで水で割ります。合わせる水は南アルプスの天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
滑らかなほろ苦さが際立つ一方で柔らかい甘さが感じられ、厚みとコクがありました。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
スッキリとした飲み口で一気にジャパニーズウイスキーっぽくなりましたが、爽やかなほろ苦さを後味として感じました。
ハイボール
合わせる炭酸はサントリーのトニックウォーターです。いろいろ試してみましたが、どうやらこれが私には一番合っているようです。
柑橘系のほろ苦さがあり、爽やかでシャキシャキしています。これが「トロピカルフルーツの香りと味わい」なのでしょうか?
これまで飲んだことがないような複雑な味
アイリッシュウイスキーは滑らかな口当たりのどちらかというと単純な味というイメージだったのですが、バスカーは表現の難しい複雑な味だったように思います。「アイリッシュなのにスモーキーだな」というのが正直な印象ですが、これはこれでおいしいウイスキーだったと思います。
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