スコッチウィスキーのクレイモアはもともとイギリス国内向けの庶民派ウィスキーであったため、日本人の好みなど全く忖度しない本場の味わいを安価で楽しめます。「スモーキー」に代表されるスコッチウィスキー特有の表現とは全く異なる「くせのある甘さ」が印象的でした。
イギリス国内向けの庶民派ウィスキーとして開発された
クレイモアは、ダブルマリッジ製法で知られるホワイト&マッカイ社のマスターブレンダーであるリチャード・パターソン氏によってブレンドされ、その傘下にあるA・ファーガソン社が販売しているウィスキーです。
誕生したのは1977年でイギリス国内向けの庶民派ウィスキーとして開発されたため、本場の人々を納得させる本格的味わいを安価で楽しめるコストパフォーマンスの優れた酒となっています。
最近よくある「日本市場向け」商品に見られるような日本人の好みに対する忖度のようなものは一切なく、最初はそのクセの強さに面食らうかもしれません。しかし慣れてしまえば本場の味を1000円台前半で楽しむことができるウィスキーで、10年位前には本当によく飲んでいました。
しばらく見なくなっていましたが、最近になって再び酒屋の店頭に並ぶようになり、久しぶりに飲んでみることにしました。
「クレイモア」とは「大きな剣」
「クレイモア」とはスコットランド地方のゲール語で「大きな剣」を意味しており、日本酒や焼酎に日本刀の名前をつけるようなものなのかもしれません。15世紀から17世紀にかけて使用されていたクレイモアは1mほどの刀身で両手で持つタイプとなっており、氏族同士の抗争やイングランドとの戦争で用いられました。
18世紀以降使われるようになったクレイモアは篭型の柄が付いたサーベルに近いもので、何と第二次世界大戦でも使用されました。
クレイモアのラベルにもこの剣の柄が描かれており、その意匠は製造された時期や商品によって様々です。以前飲んでいた時期はクリーム色っぽかったように記憶していますが、現在では全く違ったデザインになっています。
ストレート
滑らかな舌触りで全体としてはまったりとした味わいになっています。濃厚でコクがあり、ねっとりとしたくせのある甘さが印象的でした。
ロック
口当たりはサラリとしたものになり、独特のくせはかなり和らぎました。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は箱根の森の天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
口当たりが格段に柔らかくなり、独特なくせもほんのりとしたものになりました。
ハーフロック(1対1で氷を入れる水割り)
サラサラですっきりとしてきました。ミント風味の砂糖水のような味わいです。
ハイボール
上戸彩さんのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった完全に私好みの炭酸水を使用します。
炭酸の酸味と甘みが全てを包み込み、本来持っていたクセが丸くなることでバランスの取れた味わいになりました。チューハイに近いと思います。
くせのある甘さがが印象的だった
様々な飲み方を試してみましたが、くせのある独特な甘さがとにかく印象的でした。
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