「五島芋40」は福江島の五島列島酒造が製造している焼酎で、全て五島産の原料を使用してつくられています。アルコール度数が高く重厚な味わいですが、芋焼酎とは思えぬ上品さも感じられました。
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一度飲んで印象に残った「五島芋」
「五島芋」は五島列島の福江島に位置する五島列島酒造が製造・販売しており、「五島麦」と並んで五島列島を代表する焼酎です。
福江島に上陸した日に夕食をとるために立ち寄った「お食事処八波」でもメニューに入っており、グラス焼酎として選びました。
ロックで飲み、いかにも芋焼酎らしいスッキリとした甘さが印象に残っています。
五島列島酒造では全て五島産の原料を使用し、福江島北部の海岸近くにある酒蔵で焼酎づくりをしています。
城岳展望所と高浜海水浴場の中間にあり、私も近くを通ったはずなのですが見落としていました。
実は農業も盛んな五島列島
日本屈指の好漁場に囲まれた五島列島では水産業が主要な産業ですが、比較的平地の多い福江島では稲作も行われています。
五島列島では火山の噴火により台地が形成された場所もあり、そういう土地は火山灰質で稲作に向いていないことからサツマイモが盛んに作られてきました。強い海風から畑を守るため、畑の周囲に椿の木を植えるなどの工夫もなされています。
豊かな自然に恵まれた大地で育った農産物の良さを島の内外に伝えて農業を活気づけるため、五島列島酒造が設立されたのは2008年です。規模が小さく大量生産はできませんが、各工程一つ一つを丁寧に仕上げることで他に負けない焼酎をつくっています。
より重厚な「五島芋40」
五島列島には薄く切って干したサツマイモを餅米に混ぜてついた「かんころ餅」という特産品があります。
「五島芋」はかんころ餅で使用する甘みの強いサツマイモを原料としており、同じく五島産の米麹と合わせて仕込むことによりスッキリとした飲み口の焼酎になりました。島の恵まれた環境で育った二条大麦をしようした「五島麦」と共に五島列島酒造の二枚看板となっています。
「五島芋40」はアルコール度数が40度となるよう蒸留した原酒への割り水を調整した芋焼酎で、25度の五島芋と比べて全ての面で重厚感と深みが増した味わいを楽しめます。
「ばらもん亭×シンベエ」の斜め前にある五島シティモールで箱入りを売っており、これを買ったために帰りの飛行機で機内持ち込み手荷物が重量制限を100gオーバーしてしまいました。(大目に見てくれた。)
6通りの飲み方で試してみた
いつもの5通りの飲み方に加え、公式HPで勧められていた「パーシャルショット」も試してみました。
ストレート
芋焼酎特有の香りを感じます。滑らかな口当たりとトロリとした甘さが特徴となっており、サラサラと口に入ってきます。40度と度数が高く味わいは分厚いのですが、芋とは思えぬ上品さを感じました。
ロック
しっとりとした甘さを感じられるようになりました。香りも爽やかになり、芋特有のくささは全くなくなりました。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
サラサラとした柔らかな口当たりとなり、上品な香りが漂うようになりました。ほんのりとした甘さに加えて、若干の薬草風味が感じられるようになりました。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
全体的にシャキシャキしてきました。スッキリした味わいで、後味としてほろ苦さが感じられるようになりました。
お湯割り
熱で温められると甘さと薬草風味が全開になりました。温かくてほろ苦い氷砂糖といった雰囲気です。
パーシャルショット
冷凍庫でキンキンに冷やしてそのまま飲みます。アルコール度数が40度の焼酎は凍結温度が-31℃であり、家庭用の冷凍庫で冷やしたくらいでは凍りません。
ストレートの時よりもさらにトロリとしてきました。全体的にシャープで引き締まった味となり、甘さとほろ苦さが強まったように思います。
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