世界の蒸留酒を制覇したい!

ガツンとくるあの強さがたまりません。ウイスキーから焼酎まで世界の蒸留酒を様々な飲み方で味わっていきます。

〖評価〗キルベガン 5種類の飲み方を徹底比較

アイリッシュウィスキーのキルベガンはアイルランド最古の蒸溜所といわれるキルベガン蒸溜所の代表ブランドを復活させたもので、ゲール語で「小さな教会」を意味します。現在はライセンスを購入した別の蒸留所で生産していますが、いずれはサントリー傘下となったキルベガン蒸留所に戻る予定のようです。今回は5種類の飲み方を徹底比較しました。

現存する最古の蒸留所であるキルベガン蒸留所

キルべガンは現存する蒸溜所で最古といわれるキルベガン蒸溜所の代表ブランドを復活させたもので、ゲール語で「小さな教会」を意味しています。※現存する最古の蒸留所としては北アイルランドのブッシュミル蒸留所という説もありますが、こちらはどうも来歴が怪しいらしい。

キルベガン蒸留所が設立されたのは1757年で、「小さな教会」というだけあって小さなポットスチルを使用しており、19世紀の水車が動力としていまだに利用されているといいます。

1954年3月19日に蒸溜所の生産は終了し、1957年には完全に閉鎖されて建物は荒廃してしまいます。しかし閉鎖から25年後に蒸留所は自治体により復元され、ウィスキー蒸溜所博物館となりました。様々な展示物をそろえており、観光客も多いそうです。

現在はビームサントリー社の傘下

創建から250周年を迎えた2007年にキルベガン蒸留所は再開され、1800年代初めに作られた最古のポットスチルを使用してウィスキーの生産が行われるようになりました。しかしウィスキーとしてのキルベガンはこちらで生産されたものではありません。

キルベガンのボトル

キルベガン蒸留所のかつての代表ブランドであるキルベガンは現在ライセンスを購入したクーリー蒸留所で生産されています。蒸留された原酒はキルベガン蒸留所まで輸送され、200年以上前に作られた花崗岩の貯蔵庫で熟成されます。

水舎のある蒸留所が描かれたラベル

ラベルには水車のあるキルベガン蒸留所が描かれています。現在はビームサントリー社の所有となっており、いずれはキルベガンもこちらでつくられることを予定しているようです。

ストレート

キルベガンのストレート

ねっとりとした口当たりで厚みのある味わいです。香ばしさもありますが、軽い酸味も感じました。

ロック

キルベガンのロック

サラサラな口当たりとなりました。酸味が強まってさっぱりとした味わいですが、香ばしさは健在です。

水割り

次いで水で割ります。

キルベガンと箱根の森の天然水

合わせる水は箱根の森の天然水です。

トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)

キルベガンのトワイスアップ

全体的に滑らかな味わいとなりました。酸味もほんのりとしたものに変化しています。

ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)

キルベガンのハーフロック

ねっとりとした重厚な味わいだったキルベガンですが、水で割って氷を入れるとスッキリサラサラな味わいになります。酸味は消えてほろ苦さと香ばしさが感じられるようになりました。

ハイボール

某元グルメタレント(最近復活の噂がある)のCMで有名なソーダストリームを使用してつくった完全に私好みの炭酸水を使用します。

キルベガンのハイボール

氷と炭酸で全てが引き締まり、酸味の強い柑橘系の味わいとなりました。

酸味と香ばしさが印象的

全体的にはライトで飲みやすいウィスキーだったと思います。酸味と香ばしさという意外な取り合わせが印象的でした。

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