ラベル5クラシックブラックはフランスの酒造メーカーが製造したスコッチで、売り上げでは世界でも屈指のスタンダード・スコッチです。分厚い味と香りが特徴ですが、飲み方によって大きく変わりました。
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フランスのメーカーの手によるスコッチ
ラベル5は、フランスのラ・マルティニケーズ社が製造・販売するブレンデッドウイスキーです。
フランスの酒造メーカーではありますがスコットランドのスペイサイドに自前の蒸留所を所有しているため、キーモルトやメインとなるグレーン原酒を自社で賄うことが可能となっています。2009年に制定された「スコッチウイスキー規則」では「糖化・発酵・蒸留・熟成までスコットランドで行われていること」と定められており、熟成を終えた原酒を輸入してブレンドしていればスコッチを名乗っても問題ないのでしょう。
ラ・マルティニケーズ社はフランスでもトップクラスの規模を持つ酒造メーカーであり、ラベル5以外にもスコッチブレンデッドを販売しています。
5番目のサンプルだから「LABEL5」
ラベル5は700mlで千円台半ばという誰でも手を出しやすい標準的な価格設定となっています。1969年に販売が開始されて現在では100か国以上で販売されており、世界でも屈指のスタンダード・スコッチといえます。その中で特にヨーロッパで人気が高く、フランスのスーパー等の小売店市場においてはNO.1のシェアを確立しているといいます。
新商品の開発に際して複数のブレンデッドウイスキーのサンプルをテイスティングし、その中でマスターブレンダーの 眼鏡に適ったのが5番目のサンプルであったことから「LABEL5」というブランド名になりました。
1000円台とは思えぬ絢爛豪華なボトル
ラベル5クラシックブラックはバーボン樽で3~4年熟成させた原酒を使用した、最もスタンダードなボトルです。
日本では明治屋が輸入しており、私自身は成城学園のOdakyu OXで見つけました。1000円台半ばとはとても思えないような絢爛豪華なボトルです。最初は3000円台かと思いましたが、値札を見て驚きました。
コスパに優れたスタンダード・スコッチ(記事は下に続きます)
5通りの飲み方で評価してみた
ストレート
「武骨なスコッチ」とでもいうような分厚い味と香りです。口当たりはしっとりとしていますが、その奥にスモーキーさが隠れています。これを「力強い」と思うか「粗っぽい」と思うかは人それぞれですが、1000円台のウイスキーならアリではないでしょうか。
ロック
爽やかな、どちらかというと酸味に近いような香りです。全体的にスッキリとした味わいとなり、柔らかなスモーキーさを感じました。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は南アルプスの天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
口当たりが一気に滑らかになりました。しっとりとした柔らかな甘さとサラサラしたスモーキーさを感じます。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
スッキリとした甘さとスモーキーさを感じました。ストレートの時のようなゴツゴツ感は全くなく、サントリーオールドの水割りのような滑らかさです。水っぽくなったと思う人もいるかもしれません。
ハイボール
合わせる炭酸はサントリーのトニックウォーターです。いろいろ試してみましたが、どうやらこれが私には一番合っているようです。
甘みのある炭酸で割ったせいなのか、味も香りもオロナミンCのようになりました。
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