オールドチョイスはフランス産のスコッチウイスキーです。スコットランドのハイランド・スペイサイド・ローランドの原酒をフランスでブレンドしたもので、柿に似たフルーティさが感じられました。
フランスのメーカーの手によるスコッチウイスキー
オールドチョイスはフランスのバーディネ社が製造し、東京の合同酒精㈱が販売するスコッチウイスキーです。
1857年にフランスのリモージュで創立されたバーディネ社は世界的に有名なラムメーカーで、1905年(明治38年)に日本に初めてラムを紹介したことでも知られています。現在ではラム以外にリキュール・ウイスキー・ブランデー・ワインなどを扱っており、スコットランドに自前の蒸留所を構えることができるほどの大手酒造メーカーとなっています。
「フランス産」のスコッチウイスキーは許されるのか?
フランスとウイスキーというのはなかなかイメージしにくい組み合わせですが、実はスコッチウイスキーの消費量ではヨーロッパで屈指の国なのだそうです。アルマニャックやコニャックといったブランデーの産地であることから蒸留酒造りの伝統があり、熟成やブレンドの技術も高いものがあるのです。
そうは言っても「フランス産」の酒がスコッチを名乗ることが許されるのかと思いましたが、2009年に制定された「スコッチウイスキー規則」では「糖化・発酵・蒸留・熟成までスコットランドで行われていること」と定められています。つまり熟成を終えた原酒を輸入してブレンドするのは問題ないのでしょう。
見た目も中身も伝統的スコッチウイスキー
オールドチョイスはスコットランドのハイランドとスペイサイドのモルト原酒・ローランドのグレーン原酒を使用しており、長年の間に蓄積された技術でブレンドしました。
ラベルには、「OLD CHOICE」と中央に大きく配し、下部にはスコットランドの伝統的な織物のタータンチェックをデザインしています。
見た目も中身も伝統的スコッチウイスキーそのものであり、ボトルの背面に貼られたラベルを見なければフランス産であることに気が付かないのではないでしょうか。
伝統的スコッチウイスキー(記事は下に続きます)
5通りの飲み方で評価してみた
ストレート
上品な香りです。滑らかでしっとりとした口当たりと爽やかな後味が印象的で、柿に似たフルーティな甘さが印象に残りました。
ロック
柔らかくて滑らかな口当たりで、スッキリとした味わいとなりました。フルーティな甘さに加えてビターさが感じられるようになりました。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は南アルプスの天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
一層柔らかな口当たりとなり、スルスルとのどに流れていきます。まったりとした中にほろ苦さが感じられました。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
すっきりまろやかで、「ザ・水割り」とでもいうような味わいとなりました。
ハイボール
合わせる炭酸はサントリーのトニックウォーターです。いろいろ試してみましたが、どうやらこれが私には一番合っているようです。
一層スッキリ爽やかになりました。炭酸の甘さと酸味が加わることでほろ苦さが際立ってきたように思います。
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