オールドグランダッド114は蒸留所の3代目が創業者である「おじいちゃん」を讃えるために名付けられたバーボンです。アルコール度数57度でマッカランを分厚くピリピリさせたような味ですが、度数が高い分だけ一度に飲む量が少なく大変にコストパフォーマンスの良い酒でした。
「おじいちゃん」を讃えるために名付けられたバーボン
オールドグランダッド114は1796年にベーシル・ヘイデンが創業した蒸留所で誕生したバーボンです。後に蒸溜所の三代目であるレイモンド・ヘイデンが祖父創業者で祖父を讃えるウイスキーとして祖父の胸像をラベルに入れ、「オールドグランダッド(おじいちゃん)」と名付けて1882年に改めて発売開始しました。
ヘイデンの蒸留所は1987年にビーム一族に売却され、現在ではケンタッキー州クレモントのジム・ビーム蒸留所において昔のままの製造方法を受け継いで作られています。
原材料の比率としてはコーン63%、ライ麦27%、大麦10%と、とうもろこしと比べてライ麦の比率が高めとなっており、同じ蒸留所の原酒を最低4年以上熟成して政府監督下の保税倉庫で樽から直接瓶詰めされます。(「2年以上」と書かれた資料もあったが、オールドグランダッド80と混同していると思われます。)
アルコール度数は高いがコスパも良い
「114」とは114プルーフを意味しています。プルーフとはアメリカやイギリスで蒸留酒のアルコール度数を表す際に使用する単位で、アメリカンプルーフの場合は数字を0.5倍すると通常のアルコール度数になります。オールドグランダッド114の場合は57度ということになり、これはバーボンの中でも一二を争うような強さです。(私がこれまで飲んできた酒の中でも60度の「どなん」に次いで史上2位。)
当然ながら40度の酒と比べると一回で飲む量は約3分の2となり、内容量が750mlと若干多いこともあって飲んでも飲んでも中身が減らないという印象です。価格は2000円台前半と若干高めですが、コストパフォーマンスの良さは屈指の存在と言えます。
ストレート
色が濃く、グラスからフルーティーな香りが漂ってきます。口に含むと最初は滑らかですが、あとからガツンとして強烈な刺激が襲ってきて喉が熱くなります。分厚くピリピリとしたマッカランという印象です。いずれにせよチェイサーは必須です。
ロック
強めのフルーティーさが印象的でトロリとした甘さがあります。氷を入れてもやはり強いままで、口の中がアルコール分でいっぱいになりました。香りが強く、ほんの少しだけ苦みを感じます。
水割り
ついで水で割ります。
合わせる水は横浜市の水源のひとつである道志川の清流水を詰めた横浜市オフィシャルウォーター「はまっ子どうし The Water」です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
水で割っても他の酒のストレートとそれほど変わりません。ストレートと比べるとゆったりとしていますが、それでもどっしりとしたフルーティーさを感じました。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
ここまできてもやはり強いままですが、しっかりとした甘さを感じることができるようになりました。
ハイボール
某元グルメタレントのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった私好みの炭酸水を使用します。
ここまでくるとスッキリとした味わいになりましたが、それでもハイボールにしては濃いです。シャープで甘さに加えてほろ苦さがありました。
マッカランを分厚くピリピリさせたような味だった
やはり57度というアルコール度数の高さは相当なものがあり、ガツンと来る刺激は相当なものがありました。ストレートの時に感じた分厚くピリピリとしたマッカランという印象が全てだと思います。
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