キリンの「陸」はアルコール度数が50度と高く、様々な飲み方を試した結果ハイボールが最適でした。5月19日に発売開始になったばかりの新商品で、グレーンが主体の珍しいブレンデッドウィスキーです。
グレーンが主体のブレンデッドウィスキー
「陸」は今年の5月19日に発売開始になったばかりの新商品で、「自分に合う飲み方が発見できるウィスキー」をコンセプトとしています。ウィスキーはストレート、ロック、水割り、ハイボール等々、様々な飲み方で楽しめる酒であり、どのような飲み方でもおいしさが実感できるように様々な工夫がなされています。
モルトとグレーンを混ぜ合わせるブレンデッドウィスキーにおいては通常はモルトが主でグレーンは従というイメージがありますが、「陸」においてはこの関係が逆転しているようです。キリンのネットワークをフル活用して世界中から厳選したグレーンウィスキーとキリン富士御殿場蒸留所の原酒をブレンドしており、50度という高いアルコール度数にすることで香味成分が凝縮された状態になることを目指しています。
ラベルに様々な仕掛けが隠されていた
私が酒を飲み始めたころに一世を風靡したウィスキー「NEWS」(20年以上前に終売)を思わせる、最近では珍しい形状のボトルです。ラベルにでかでかと「LAND DISCOVERY」と書かれているのは「新大陸」ということでしょうか。ウィスキーの商品名に「陸」とは珍しいと思いましたが、こんなところからきているようです。
その他に「陸」のラベルには意外な場所に思いもかけない仕掛けがなされていました。ウィスキーのボトルの英語表記の個所など無視してしまうのが通常ですが、今回だけは注目してみましょう。
ラベルの左端に何やら書かれています。
ブレンダーからの「注意書」ということで、⓵ハイボールだけでなく様々な飲み方を楽しむこと、⓶一人で飲むだけではなく仲間とも楽しむこと、➂生活を向上させるために飲み、ウィスキーの新大陸を発見すること、というようなことが書かれています。
ラベルの右端です。
「ハンサム」なブレンダーがお勧めするハイボールとお湯割りのレシピが書かれています。
「陸」の飲み方
ストレート
「ハンサムな」ブレンダーのお勧めレシピはありますが、私はいつもの飲み方で試してみます。
アルコール度数が50度と高いので恐る恐る口に含みましたが、舌の上では意外に大したことはありません。しかし一旦飲み込むとものすごい刺激が口の中全体を襲ってきます。強烈な後味の奥にほんのりとフルーティーさが感じられました。
ロック
ロックにしてもまだまだ強い。それでもかすかにフルーティーさが感じられます。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は秩父山系の天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
水で割ってもまだまだ強く、依然としてピリピリとした刺激を感じます。しかしかなり柔らかになったのは事実で、どんよりとしたフルーティーさを感じました。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
ここまでくると随分と滑らかになり、ようやく普通のウィスキーになったように思います。
ハイボール
渡部建さんのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった完全に私好みの炭酸水を使用します。
炭酸の甘みと酸味がウィスキーの刺激の強い味わいを絶妙に丸め込み、何とも言えないバランスの取れた味になりました。
ハイボールが最適
「ハイボールだけでなく様々な飲み方を楽しむこと」とご丁寧にラベルにまで書かれていますが、私個人としてはハイボール以外考えられないという結論です。お湯割りは飲む気がしません。
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