「バスカーシングルポットスチル」は2024年7月に発売開始された第2弾の新商品です。アイルランド独自の伝統的製法でつくられており、アルコール度数の高いスパイシーなウイスキーでした。
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バスカーの新商品が販売開始
THE BUSKER(バスカー)は2020年に誕生したアイリッシュウイスキーです。日本では2021年10月に第1弾のバスカーアイリッシュウイスキーが発売され、引き続き2024年7月にシングルモルト・シングルポットスチル・シングルグレーンの3種類が第2弾として発売されました。
バスカーがつくられるロイヤルオーク蒸留所はアイルランドで唯一シングルモルト・シングルポットスチル・シングルグレーンの各原酒を生産でき、それらを組み合わせることで4種類の個性的なウイスキーを生み出しています。
全て混ぜたものがバスカーアイリッシュウイスキーなのに対し、シングルポットスチルのみで造ったものがバスカーシングルポットスチルです。
「シングルポットスチル」とは?
「シングルポットスチル」というのはアイリッシュウイスキー独自の伝統的製法です。大麦麦芽に未発芽の大麦やオート麦などを混ぜて単式蒸留機で3回蒸留するというもので、1800年代に導入された「麦芽税」による税負担の増加を避けるために考え出されました。他の穀物を加えることでコストダウンは図れますが、その一方で雑味が出るので仕込みが難しくなります。通常なら2回の蒸留を3回にすることでこの問題を解決し、「オイリー」な飲み口とアイリッシュ独特のクリーミーな舌触りやのど越しが実現しました。
ちなみに大麦麦芽以外の穀物をポットスチルで蒸溜しているのはアイルランドだけです。
アルコール度数はやや高め
ロイヤルオーク蒸留所ではシェリー樽・バーボン樽・マルサラワイン樽と3種類の樽を使用して原酒の貯蔵熟成を行っています。バスカーシングルポットスチルではバーボン樽原酒とシェリー樽原酒をバランス良く使用しており、味わいを引き出すために44.3%というやや高めのアルコール度数で瓶詰めしています。
色はバスカーシリーズの中で最も濃く、ドライさ・スパイシーさが印象的なアイリッシュウイスキーです。
5通りの飲み方で評価してみた
ストレート
香りには甘さがあるものの味は分厚くて強く、全体的にスパイシーさを感じました。そんな中にもほんのりフルーティーさがありました。
ロック
氷を加えることで滑らかな口当たりとなり、随分と飲みやすくなりました。最初は甘さを感じますが、時間の経過とともにドライさが勝るようになります。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は南アルプスの天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
口当たりが随分と柔らかくなりました。しっとりとした甘さとドライさが両立しています。
ハーフロック
ひたすらスッキリとした味わいとなり、ほんのりとドライさを感じました。
ハイボール
合わせる炭酸はサントリーのトニックウォーターです。いろいろ試してみましたが、どうやらこれが私には一番合っているようです。
分厚さもスパイシーさも全て消え、実にスムーズで爽やかな味わいとなりました。甘くてスッキリとしています。
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