世界の蒸留酒を制覇したい!

ガツンとくるあの強さがたまりません。ウイスキーから焼酎まで世界の蒸留酒を様々な飲み方で味わっていきます。

〖特徴〗タリスカー10年はティーチャーズの3倍くらいスモーキーだった

タリスカー10年はスカイ島の厳しい自然環境の中で10年以上熟成された原酒をブレンドして造られたシングルモルトウィスキーです。ラベルに「MADE BY THE SEA」と書かれるほど海の影響を受けており、飲んでみるとティーチャーズの3倍くらいあろうかと思われる強烈なスモーキーさが特徴でした。

スカイ島で唯一の蒸留所で生産される

タリスカー10年はスコットランドのハイランド地方にあるスカイ島に設立されたタリスカー蒸留所で製造されているシングルモルトウィスキーです。

近隣のアイグ島から1827年にスカイ島にやってきたヒュー・マカスキルとケニス・マカスキルの兄弟が、牧羊のために借りた土地に蒸留所を建てようとしたことが全てのきっかけで、紆余曲折の末にハーポート湖の湖畔にあるカーボストに蒸留所が完成したのが1830年です。古ノルド語の「Thalas Gair(傾いた大岩)」からタリスカー蒸留所と名付けられました。

スカイ島では免許を得た7つの正式な蒸留所以外に無免許の蒸留所が多数存在しましたが、第一次世界大戦後の大恐慌第二次世界大戦によって次々と閉鎖されていきました。タリスカー蒸留所も資金繰りの悪化や火災などの様々な困難に襲われますが、所有者が転々と変わる中でしぶとく生き残り、現在ではスカイ島で唯一の蒸留所となっています。

ちなみにスコッチウィスキーの「アイルオブスカイ」はタリスカーにハイランドモルトブレンドしたものです。

すべてのラベルに「MADE BY THE SEA」と書かれている

タリスカー蒸留所はスカイ島のロッホハーポートと呼ばれる入り江に位置しており、満潮になると蒸留所の水際まで海水がせり上がってくるような厳しい自然環境の中でウィスキーの生産を続けています。何年に渡って絶えず海からの潮風に吹かれ、深い霧に包まれ、暴風雨や荒波に晒され続けることでウィスキーは独自の風味を帯びるようになります。

タリスカー10年のボトル

タリスカー10年はタリスカーシリーズの中ではスタンダードボトルで、熟成年数10年以上の原酒をブレンドして造られています。あのクセのあるスモーキーなピート香はスカイ島の厳しい自然環境の影響を10年にわたって受け続けた結果誕生しました。

タリスカー10年のラベル

そのためタリスカーではすべてのラベルに「MADE BY THE SEA」と赤く書かれています。アルコール度数は45.8%でかなり高めです。

スモーキーなウイスキー

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ストレート

タリスカー10年のストレート

まず琥珀色の濃さに驚かされます。口当たりこそ滑らかですが味も香りも強烈で、甘さを伴ったスモーキーさはあのティーチャーズを3倍くらいあるように感じました。

ロック

タリスカー10年のロック

氷を入れても味と香りはまだまだ力強さを失っていません。口当たりはトロリとしたものとなり、甘さとスモーキーさがクッキリとしてきました。

水割り

タリスカー10年と箱根の森の天然水

次いで水で割ります。合わせる水は箱根の森の天然水です。

トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)

タリスカー10年のトワイスアップ

とても水で割ったとは思えないような濃い琥珀色です。ふんわりとしたシルクのような口当たりとなり、甘さとスモーキーさもしっとりと柔らかくなりましたが、それでも普通のウィスキーに比べれば強いと思います。

ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)

タリスカー10年のハーフロック

甘さとスモーキーさはほんのりとしたものとなり、どちらかというとほろ苦く感じられるようになりました。

ハイボール

上戸彩さんのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった私好みの炭酸水を使用します。

タリスカー10年のハイボール

スモーキーさが炭酸と合っているように思います。 

ティーチャーズの3倍スモーキーだった

タリスカーといえば個性派ウィスキーを好む人が飲むというイメージがありましたが、事前の予想よりはるかに強烈なスモーキーさでした。「ティーチャーズの3倍」というのは決して言い過ぎではないと思います。

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