ティンカップは味も見た目もワイルドなアメリカンウィスキーです。5種類の飲み方を試してみて、分厚く力強いフルーティーさが印象に残りました。
高地で製造されたアメリカンウィスキー
ティンカップはジェシー・グラバーが上質なウィスキー造りを目指して2014年に誕生させたアメリカンウィスキーで、コロラド州デンバーの標高約5,251フィート(約1,600メートル)の高地で製造されています。
インディアナ州で蒸留され内側を焦がしたホワイトオークの新樽で4年間熟成されたバーボンウィスキーとデンバーで造られたシングルモルトウイスキーをブレンドし、「世界一素晴らしい」と言われるロッキー山脈の湧き水を加え、アルコール度数42度に調整して瓶詰めされています。
「山やアウトドアで楽しむ」がコンセプト
「TINCUP」(ティンカップ)はロッキー山脈の西側に位置する古い鉱山の街の名前で、当時の鉱夫たちが一日の終わりに夕日を眺めながら金属(TIN)のカップでウィスキーを飲んでいた事に由来しています。
そのためティンカップは「山やアウトドアで楽しむ」をコンセプトとして作られており、バーベキューやキャンプといった日常から解放された自然の中で楽しめるよう様々な工夫がなされています。
飲みたい時にすぐに飲めるよう、金属製のカップがボトルの口の部分にかぶさった状態で販売されており、また表面に凹凸の加工が施された六角形の瓶はバックパックなどに取り付けた際に滑り落ちや転がりを防ぐことができます。
容量が通常のボトルの約半分である375mlのも持ち運びの便に配慮したのでしょう。
六角形のボトルの3つの面にはTINCUPと刻まれ、残りの3つの面にはTINCUPを特徴づける情報が刻み込まれています。
‘CUT WITH ROCKY MOUNTAIN WATER’
‘ELEVATION 5,251’
ワイルドな酒
見た目も味もワイルドなアメリカンウイスキーだった
ストレート
分厚く力強いフルーティーさが印象的で、ジムビームを強烈にしたような味わいに感じられます。分厚く刺激的な甘さがブランデーっぽくもありました。
「山やアウトドアで楽しむ」がコンセプトのウィスキーですから、ストレートが本来の飲み方かもしれません。
ロック
氷を入れると妙にスッキリとした味になりました。口当たりも滑らかなものとなり、スルスルと飲めます。分厚いジムビームのようです。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は「箱根の森の天然水」です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
しっとりとした中に渋めの甘さがありました。全体的に柔らかい味わいとなりました。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
スッキリサラサラした口当たりです。心地よいフルーティーな水割りとなりました。
ハイボール
合わせる炭酸はサントリーのトニックウォーターです。いろいろ試してみましたが、どうやらこれが私には一番合っているようです。
甘さを伴ったシャキシャキ感が素敵です。
旅先に持っていくのにぴったり
「より強烈なジムビーム」というのが全体を通した印象です。いかにもアウトドアで楽しむことを目的としたようなワイルドな味と見た目で旅先に持って行くのに向いており、サンライズ瀬戸の個室寝台で飲むのにぴったりでした。
ちなみにティンカップのステンレス製のキャップはほぼ45mlのメジャーカップとして代用できます。
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