「ニッカ フロンティア」は2024年10月1日に発売になったニッカウヰスキーの新商品です。存在感抜群のボトルが印象的なウイスキーで、度数からは想像できない滑らかな味わいは同じニッカのフロム・ザ・バレルを思い出しました。
- 2024年は実は重要な年だった
- 酒売り場に見慣れぬボトルがあった
- 存在感抜群のボトル
- 豊かな香りと複雑な味わい
- ストレート
- ロック
- 水割り
- ハイボール
- フロム・ザ・バレルを思い出した
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2024年は実は重要な年だった
「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝がニッカウヰスキーの前身である大日本果汁株式会社を設立したのが1934年で、その竹鶴をモデルにしたNHK連続テレビ小説「マッサン」が放映されたのが2014年です。ということで2024年はニッカウヰスキー創業90周年であり、マッサンから10年という記念すべき年ということができます。
1984年以降減少を続けてきたウイスキーの販売量は2008年以降V字回復し、長期熟成した原酒が不足して生産調整が必要なほど需要が急増しています。
激動の中で90周年を迎えたニッカが再度原点を見直し、創業者のフロンティアスピリットを後世まで継承していくという決意を込めて開発したのが2024年10月1日に発売開始となった「ニッカ フロンティア」です。
酒売り場に見慣れぬボトルがあった
日頃から覘いている酒売り場の棚に何やら見慣れぬボトルを見つけたのが先月の下旬で、何やらひらめくものがあったのでその場で買い物かごに入れました。別の日にもう一度覘くとその場所は空白となっていて「品切れのお詫び」という札が貼られており、どうやら相当な人気商品のようです。それが私にとっての「ニッカ フロンティア」との出会いでした。
何一つ隠すことなく堂々とウイスキーを見せることをコンセプトとしたボトルのようで、全体的に「只者ではない」雰囲気が感じられました。
存在感抜群のボトル
背の低い、どちらかというと「ずんぐり」したボトルに「N」とだけ大きく記されています。これは企業ロゴ『NIKKA WHISKY』のNと同じ書体なのだそうです。
マスコットキャラクターの「キング・オブ・ブレンダーズ」の姿はどこにも見当たらず、その代わりに竹鶴政孝が考案したというエンブレムが描かれています。見るからに英国風ですがよく見ると中央が兜で両脇が狛犬となっており、これはもはや「純和風」と言ってもいいでしょう。
ボトルの背面の模様は注連縄をモチーフとしています。実家が造り酒屋であったことから竹鶴政孝は良い酒ができるように神に祈っていたといい、そのため蒸留所のポットスチルには現在でも注連縄と紙垂がかけられているといいます。
豊かな香りと複雑な味わい
ニッカ フロンティアは創業の地である余市蒸溜所のヘビーピートモルト原酒をキーモルトとして採用しており、通常のブレンデッドウイスキーと違ってモルトがグレーンよりも多くなるようブレンドされています。
アルコール度数を48度と高めに設定しており、「にごり」や「おり」の発生を防ぐためのろ過を冷却ではなく常温で行うことにより香味成分を残し、豊かな香りと複雑な味わいを感じられるように仕上げています。
ウイスキーの販売量急増に伴う原酒不足はまだ解消に至っていないようで、ニッカ フロンティアでは一部輸入原酒を使用しているようです。
ニッカの重厚なウイスキー
ストレート
色が濃いのはすぐにお判りいただけると思います。色だけでなく味も香りも強く、飲んでみると分厚いフルーティーさが感じられました。味が重厚ですが口当たりは滑らかで、アルコール度数が48度と高いにもかかわらずピリピリ感が全くありません。
ロック
氷を入れても味の分厚さは変わりませんが、甘さがしっとりとしたものとなり、口当たりもスッキリとしています。後味でほろ苦さが感じられるようになりました。
水割り
次いで水で割ります。
合わせているのはダイドーの「おいしい水」です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
水を加えたことで味の分厚さに重量感が加わったようです。甘さがずっしりとしたものとなり、ほろ苦さがまったりとしたものになりました。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
水で割って氷で冷やすと分厚くずっしりとした味がふんわりと柔らかいものに変わりました。48度あるとはとても思えないスッキリとした味わいで、ほんのりとしたほろ苦さが感じられます。
ハイボール
合わせる炭酸はサントリーのトニックウォーターです。いろいろ試してみましたが、どうやらこれが私には一番合っているようです。
シャキシャキした柑橘系の味わいとなり、ほろ苦さもスッキリとしたものになりました。
フロム・ザ・バレルを思い出した
私が購入した店では2178円という価格設定になっていました。容量が700mlではなく500mlということもあるとはいえ、この価格ならそれほど躊躇することなく買えるのではないかと思います。度数からは想像できない滑らかな味わいは同じニッカのフロム・ザ・バレルを思い出しました。
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