ホワイトホース12年はしっかりとした香りに加えてきめの細かな味わいがありました。日本市場専用に開発されたプレミアム品だけあり、ファインオールドよりも味と香りがはるかに洗練されていました。
日本市場向けに開発されたプレミアム品
ホワイトホースはエジンバラに実在した1742年創業の“ホワイトホース・セラー"という有名な旅籠が名前の由来となっています。この旅籠は当時スコットランドの首都であったエジンバラとイギリスの首都ロンドンを結ぶ乗合馬車の終着点でもあり、この乗合馬車の乗客に提供された酒が「ホワイトホース」だったといいます。
ホワイトホース12年は日本市場用に開発されたプレミアム品で、キリンのホームページを見るとホワイトホース・ファインオールドは「原産地:日本(スコットランド産ウィスキーを輸入して日本で製造)」、ホワイトホース12年は「原産地:スコットランド」と書かれています。
英国人が考える「日本人向け」
「日本で製造」というファインドールドは日本で一体どこまでやっているのでしょう。ブレンドか、貯蔵か、あるいは単に瓶詰だけなのかそれは分かりませんが、いずれにせよ商品になるまでに日本人の手が加わっているのは間違いないでしょう。
それに対しホワイトホース12年は日本市場専用の商品がスコットランドで完成品となっているのです。つまりスコットランド人が考える日本人に合ったウィスキーというものがここに表現されていると言っていいでしょう。本場スコットランドと比べると約700年近く遅れてスタートしたジャパニーズウィスキーですが、現在では国際的コンクールでも最高の評価を受けるまでになりました。
そのような状況下で本場スコットランド人が「日本市場専用」というスコッチウィスキーをどのように仕上げたのか非常に興味があります。
ストレート
柔らかく滑らかな口当たりです。しっとりとした甘さがあり、高級感がプンプンしていました。
ロック
氷を入れることにより甘さがすっきりとした、キレの良いものとなりました。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は箱根の森の天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
しっかりとした香りがあります。柔らかくてフワフワしており、滑らかさの極みといった味わいでした。
ハーフロック(1対1で氷を入れる)
異様なまでにすっきりとしており、これぞまさに日本の水割りといった味わいでした。
ハイボール
上戸彩さんのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった私好みの炭酸水を使用します。
甘み・酸味・苦味といった各要素のバランスが取れており、ハイボールとしてのベストな味わいであったのではないかと思います。
香りと味わいが洗練されていた
ホワイトホース・ファインオールドは飲みなれるまではクセの強さを感じますが、こちらでは特にそのようなものはなく洗練されたバランスの取れた味わいでした。
ホワイトホース12年は当ブログで頻繁にご紹介しているウィスキーより1ランク高く一本2,000円を少し超えますが、価格相応の味ではないかと思います。
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