バスカーシングルモルトは2024年7月に発売が開始された新商品で、バスカーを構成している構成原酒の中からシングルモルトに光を当てたものです。全体的にフルーティーさが感じられ、5種類の飲み方ではハイボールでのバランスの良さが印象的でした。
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最も売れているアイリッシュの新シリーズ
THE BUSKER(バスカー)は2020年に誕生したアイリッシュウイスキーで、2021年10月に第1弾のバスカーアイリッシュウイスキー(緑色)が日本で発売されました。現在では日本で最も売れているアイリッシュウイスキーであるようです。
バスカーシングルモルトは2024年7月に発売が開始された新商品で、ブレンデッドウイスキーであるバスカーアイリッシュウイスキーに対してシングルモルトウイスキーとなっています。
それ以外にシングルポットスチルとシングルグレーンの2種類も販売が始まっており、シングルポットスチルは見たことがありますがシングルグレーンウイスキーについてはまだ見たことがありません。
構成原酒に光を当てた新シリーズ
バスカーがつくられるロイヤルオーク蒸留所は2016年に操業が開始されたばかりの新しい蒸留所です。アイルランドで唯一シングルモルト・シングルポットスチル・シングルグレーンの3種のウイスキーが生産でき、これを貯蔵熟成する樽もシェリー樽・バーボン樽・マルサラワイン樽と3種類あります。
ロイヤルオーク蒸留所では造り分けた原酒を組み合わせることで個性的なウイスキーを生み出しています。これら3種類を全てブレンドしたのがバスカーアイリッシュウイスキーなのに対し、新しく誕生したシリーズでは3種類の構成原酒それぞれに光を当てています。
3種類の原酒の中でシングルモルトのみで造ったのがバスカーシングルモルトで、シェリー樽とバーボン樽のモルト原酒をブレンドしたことで独特なフルーティーさにつながっていると言われています。
ちなみに「ポットスチルウイスキー」とは「収穫したままでまだ発芽していない大麦を大麦麦芽に混ぜて蒸留したウイスキー」で、これはアイルランドだけで見ることができるもののようです。
5通りの飲み方で評価してみた
ストレート
美しい琥珀色が印象的で、グラスから甘い香りが漂ってきました。味わいとしては重厚な香ばしさが感じられ、口当たりはねっとりとしたものがありました。全体的に良くまとまっていてとんがったところが全くなく、どことなくフルーティーさが顔を出していました。
ロック
重厚な香ばしさはそのままですが、氷で冷やされたことによりトロリとした口当たりとなりました。しっとりとした甘さが感じられるようになり、その奥にフルーティーさがとどまっています。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は富士川源流の天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
ひたすら滑らかになりました。甘さとフルーティーさがしっとりとしたものとなっていますが、麦茶に似たほろ苦さと香ばしさも感じられます。
ハーフロック(1対1で氷を入れた水割り)
全体的にスッキリとした一方でしっとりさも増してきました。甘さの中にほろ苦さと香ばしさとフルーティーさが同居しています。
ハイボール
合わせる炭酸はサントリーのトニックウォーターです。いろいろ試してみましたが、どうやらこれが私には一番合っているようです。
一転してシャープな味わいとなり、爽やかな柑橘系の風味が感じられるようになりました。バランスとしてはこちらが最高だったかもしれません。
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